漢字部・昇格試験対策講習会が開催されました
2017年05月19日
5月13日(土)東京・早稲田教室にて『昇格試験対策講習会』が開催されました。
今回は、今月下旬に迫った漢字部 師範試験および昇格試験の対策として、副学院長二宮奇龍先生を講師にお招きし、作品制作のポイントや注意点など、ご指導いただきました。
〇半紙・半切用紙の使い方
字の大小・配置・太細・墨の濃さ、全てを加味してバランス良く一枚の紙に作品を創り上げること。
〇落款(らっかん)の入れ方
落款=名前も作品の一部です。位置、大きさ、書体(隷・楷・行・草)もしっかり考えて入れること。
などなど、一箇所気をつけるだけでも劇的に作品の仕上がりがぐっとよくなるとのこと。昇格試験はもちろんのこと公募展などの審査では、一度に何百何千点の作品が集まります。その中で、ぐっと目を引く作品にするために押さえておくべきポイントがあるんですね。
午後からは実際に、みなさまのお作品を添削していただきました。ひとりひとり二宮先生よりアドバイスと「講評」を書いていただきました。
・速筆ぎみですね。もっとゆっくり書いてみましょう。
・左右の字の並びは少し空きすぎです。中央に寄せましょう。
・この場合、落款はもっと大きくこの辺に入れましょう。
・これは「〇〇臨」ではなく「〇〇書」と書いてください。
・墨はこの辺りにもっと多く入れましょう。この辺は逆に少なくしましょう。
講習会のいい点は、自身だけではなく他の方の添削も見れること。注意された点は自身も気をつけ、褒められたところは真似をしする。誰かと比べることで、自分は「どう書く」か考えることができますね。
昇格試験対策に限った講習会は、現在のところ東京でしか開催がありませんが、先生方と直接やりとりができる【有料添削規定】もございます。詳しくは、書の光誌面もしくは事務局までお問い合わせください。
日本書道学院事務局 TEL:0120-127-927/FAX:0120-135-794