10/22(日)ペン習字《かな講習会》が行われました
2017年10月23日
愛知よりご参加の方から感想をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
東京・早稲田教室での「かな」講習会に参加させていただきました。今回は、講習会参加の感想を書かせていただきます。
「かな」と規定部との違いから始まり、「し」を書く時の書き方、考え方や美しく見せるためのかなの変化のさせ方、連綿についての考え方など盛りだくさんの内容でした。
座学の時でも軽いワークがあり、ひとりひとり先生自ら受講生の前に行かれ、一言ポイントを指摘していただけ、それを他の受講生が聞き耳を立てながら、ワークを楽しむというスタイルが気に入っています。
昼食は、ちらし寿司弁当。散らし書きが、上達したい受講生にちらし弁当とは。スタッフの粋な計らいにも頭が下がります。
昼食をはさんで、二度行われる目玉の添削は、なぜこの変体かなを使うのか、なぜここに文字を配置したらいいのか、枦元先生から丁寧な添削をしていただき、台風を気にしながらの上京も「来てよかった」感が勝り、「かな」への情熱も高くなりました。
そもそも「毎月のかな部の競書券を捨てるのが惜しい」というしょうもない理由からかなを始めたのですが、今では古筆の本を買ったり、いただいた枦元先生の作品(講習会参加者への特典として毎回ひとりずつ、手書きの俳句作品やコピーではありますが、しばしば試験課題の参考手本がいただけます)を鑑賞するようになりました。
今回の講習会で最も印象に残ったのは、「かな創作の時に余白の美は、とても大切だと思うが、余白をどういう風に決めているのか」という質問に対し「それは、(美しくなるように)考えている、そういう時間が楽しいのですよ。」という返答が返ってきたことでした。
今までは、創作は、時間も手間もかかって面倒だ、できれば手本を手にしたい、という思いが強かったので、「そうじゃない、一流の人は、その時間と手間を楽しんでいるんだ!」とすごく納得できました。他から「楽しめ!」と言われて楽しめるものではありませんが、徐々に「楽しむ心」が湧いてきそうな予感は、ありますので、その心に従ってかなに取り組んでいきたいと思います。
台風による新幹線運休が気になり、少し早めに退席いたしましたが、「講習会」は、独習者にはなくてはならないものだと痛感しており、また、機会があればぜひ参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。
※全国各地の講習会では、初心者の方から経験者の方まで幅広くご指導いたします。
見学も随時できます。事務局までお電話かメールで連絡下さい。